【book_62】私は昼寝とごはんが好き(豚かよ)。
どうも、つんどくです。
美味しい読書体験というのは食欲と読書欲の両方を満たしてくれるので好きです。
概要
大人気フードエッセイスト・平野紗季子の待望の2作目となる本著は、雑誌Hanakoでの2016年~2020年の連載をまとめた1冊。雑色、勝どき、伊東、はたまたカンボジアの小さな都市…。「犬かよ。」の名の通り、散歩とごはんを愛する平野さんが散歩をしながら出合った人、もの、味、体験、などについて、彼女の写真と共に、彼女のフィルターを通して語られるエッセイ集です。Hanako本誌だとなかなか特集されづらいような街にも、ドラマがあり、素敵な味があり、びっくりするような体験があるということが独自の手触りで綴られます。
(Amazon 商品ページより引用)
- 1 未開の地を散歩するのが好き
- 2 食べたことのない美味しいものに出会いたい
- 3 外出したいけどどこに行くか見当がつかない
著者について
著者の平野紗季子さんは、小学生の頃から食日記をつけていたらしく、大学在学中に始めた食に関することを綴るブログで話題になり文筆活動をスタートしたそうです。
以前読んだPOPEYEで彼女のプロフィールに「フードエッセイスト」という言葉を見たのがとても印象的でした。食べることと書くことの融合したお仕事のイメージが当時の私にはどこか新鮮だったんだと思います。
たまたまTwitterで本書のカバーと著者名を見て面白そうだと思い、すぐ書店へ買いに行きました。料理コーナーではなく、女性誌コーナーにあってなかなか見つからなかった。
ポッドキャストで食に関するトーク番組や、YouTubeで食レポをしたりと活躍の場を広げている。YouTubeでは彼女の独特な食レポと映像編集がマッチしていて美味しすぎる世界観を醸し出している。これはお腹が空いたときに観てはいけない。
本書の特徴
写真
本書は写真が多数載せられている。
国内外問わず、いろいろな場所や食べ物の写真を見るだけでも面白い。
何を被写体におさめるかも彼女のセンスが光っているようで、本当に散歩が好きなんだな~と1枚1枚を眺めているだけでも感じることができるし、写真に添えられているコメントがいちいち面白い。
独特な表現
小学生から続けている食日記や大学から始めたブログによって培われてきたその独特な表現力は唯一無二でありとても魅力的。
だって、アボカドトーストのことを「舗装される前の道みたい」って表現してる人を私は見たことないし、たぶんこの先も見ないだろう。
わかる、わかるよ。あの砂利道でちょっと大きめの石とかゴロゴロしてる感じだよね?でもなかなか食べ物を見てその感想は出てこないよ平野さん!
でもアボカドトーストの写真を見るとたしかに舗装される前の道に見えるんだよ!!笑
その感性とセンスを私にもください(切実
まとめ
散歩好きが撮る写真と独特な感性から綴られる言葉は、読者を「行ってみたい」「食べてみたい」と思わせてしまうほどに魅力的であり狂気的なものになっています。
いつも食べているもの、同じ場所で食べているもの。
それらが美味しいのは間違いないのですが、いつしか新しい味や場所を求めなくなっていたことにも気が付きました。
今はこんなご時世で、不要不急の外出は避けているからしょうがないですけどね。
しかし、コロナが終息したらカメラでも買って本書に載っている美味しそうな場所に散歩へ行ってみたいと思いました。
だって地下駐車場にある中華屋さんだよ?暗い駐車場の中に赤い提灯がひとつだけ光ってるのって雰囲気すごくない?行ってみたくもなるよねそりゃ。
読んだらすごくお腹が空くし、行きたい場所がたくさんできる楽しい1冊でした。
とてもおススメです。
それではまた次回!
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今度、食べたものをブログに綴ってみようか、、、