つんどくです。

知的好奇心と創造を、

「読みたいことを、書けばいい。」: 大切なことが脳天にパーン突き刺さった

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どうも、つんどくです。

先月の反省会でも愚痴っていた文章スキルをどう上げていこうかと考えていたときに出会った1冊の感想です。

 売れてるんならなおさらです

文章術なんて言葉が流行っているのか知らないけど、本もそういったキーワードを含んだタイトルの本が出るわ出るわ、、、

あれか?世はまさにライティング時代なのか?

活字離れと言われている現代だが、私たちが1日中のぞき込んでいるスマホの中身なんて考えてみれば活字しかないじゃないか。

SNSでもほとんど何かしらの文章を載せているものがメインだし、動画や写真だってそれ単体よりも一言二言の言葉を添えて投稿されているのが大半ではないだろうか?

「お待たせいたしました。『インスタ映え画像ライクアベレージ100、一言二言を添えて』でございます。ごゆっくりお楽しみくださいませ。」

別にバカにしてるわけではないので、被害妄想は勘弁していただきたい。

そんなときにふらっと立ち寄った本屋の売れ筋コーナーに何ともシンプルなタイトルの本が置いてあるではないか。なんならこの一言をタイトルにするためにこの本を出したのではないかと思わせるくらい清々しく堂々とした表紙だった。

別に書くことを職業にしているわけでもないのに、何故ここまで「書く」ということに惹かれるのか?そんなことを考えるのがめんどくさくなるぐらいの人混みと暑さだったので速攻で会計を終わらせ、逃げるようにその場を後にした。

田中泰延 (著) 「読みたいことを、書けばいい。」

「自分が楽しくなる」というのは、単に気の持ちようが変わる、気に食わない現実をごまかす、ということではない。書くことで実際に「現実が変わる」のだ。そんな話を始めたい。

(「はじめに 自分のために書くということ」より引用)

ページ数:272

各章の構成が5W1Hとして書かれていて

  1. なにを書くのか
  2. 誰に書くのか
  3. どう書くのか
  4. なぜ書くのか
  5. どこで書くのか
  6. いつ書くのか

で分かれているため、気になるところからでも読み始められる。

電通で24年間、コピーライターとして仕事をしていた著者が読みたいことを書くためにとった選択は46歳にしての退職だった。そして、「青年失業家」と名乗りだした。

46で退職すると決意することに並々ならぬ覚悟をしたに違いないと思ってたが、やりたいこととやりたくないことがハッキリしていたただけで行動を起こしたらしい。その我が道を行く的な人生、嫌いじゃないっす。

読まれる文章の条件とは?

ブログを書いている人なら読まれる文章というものには少なからず興味を持つだろう。どうやったら多くの人に読んでもらえるブログになるか?どうしたら読者数が増えるか?私もブログを書いている一個人であり、興味がある。しかし、著者はそんな思い違いを捨てろと述べてきた。

よく文章指南本には、「なにが書いてあるかが大切」という教えが書いてあるが、現実は違う。「だれが書いたか」のほうが、多くの人にとっては重要なのだ。だからこそ、「ターゲット層にバズりたい」「たくさん読まれたい」「ライターとして有名になりたい」という思い違いを捨て、まず、書いた文章を自分がおもしろいと思えれば幸せだと気がつくべきだ。

(「だれに書くのか その4 何を書いたかよりも誰が書いたか」より)

たしかに、いくら多くの人に役立つすごい情報をアップしたところで、テレビに映るような有名人の「今日はこれ食べました」には到底かなわないのである。そういうことを自覚してもなお書き続けている人はもしかしたら著者みたいな変態なのかもしれない。変態にもいろいろいるからな、そういうことにしておこう。

ペルソナのことを考えて作った記事を誰も読んでくれなくて絶句するより、自分が面白い、楽しいと思える記事を作れることの方がとても経験になるし何より自分が幸せだ。

書きたいように書くわ

読者の反応を以前より気にしていたのかもしれない、応援してくださる読者にもっと楽しんでもらいたい。そう思うほど文章が書けず、自分が読んでも楽しくない。このどうにもならないモヤモヤが今回の一読で少し晴れたような気がしてホットしている。あとは少しずつ、もっと自分が書きたいように書けるようになる。読みたいことを、書けばいい。シンプルでとてもシックリきた読書でした。

それではまた次回!

KindlePaperWhiteの反応が鈍い。そろそろ替え時だろうか?