つんどくです。

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「遅読家のための読書術」感想 : この本のおかげで私の読書スピードは劇的に変わると確信した

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どうも、つんどくです。

本が好きなのに読書スピードが遅くてなかなか次の本に行けないと思っている人はどのくらいいるのでしょうか?今回はそんなあなたの読書スピードを劇的に変えてくれる1冊をご紹介。

 印南敦史 著 「遅読家のための読書術」レビューです!

 

どんな人におすすめ?

  • 読書スピードを上げたい人
  • ビジネス書や新書などをもっと効率よく読みたい人
  • 書評をする人
  • 読書に対してお堅いイメージがある人
おすすめ度 
コスパ 
ページ数 

そもそも時間をかけて読んでも忘れるものは忘れる

当たり前ですが、人間の脳は記憶しているものでもすぐ忘れますよね。読書にも同じことで、いくら時間をかけてゆっくり読んだとしても読んだ後に覚えていることなど大してないのです

私も読書習慣を身につけるべく、じっくり時間をかけて本を読み終わった後にパソコンの前で書評を書く準備をするのですが、1冊読むのにかけた時間に比例して忘れていることも多いのです。

先週ぐらいに「自省録」を読み終えたのですが頭に内容がまったく入っておらず、書評を断念しました。

この問題に対する解決策が著者の提唱する「フローリーディング」なのです。

「フロー・リーディング」とは?

まず始めに著者 印南敦史 さんが提唱する「フロー・リーディング」の説明から。

「フロー(flow)」とは「流れる」という意味の単語です。簡単にいえば、フロー・リーディングとは、「その本に書かれた内容が、自分の内部を”流れていく”ことに価値を見出す読書法」です。 (第1章より) 

 従来の読書スタイルが「本を読んでその知識を頭に貯めこむストック型」だったのに対し、フローリーディングとは「本を読んで学んだ知識をまたアウトプットで流していく」という読書スタイル。

以前はストック型でも事足りた私たちの社会は、スマホを皮切りに情報洪水の波にさらされる時代になりました。

そしてスマホでもニュースが読める反面、私たちには何が新しく必要になったか?自分にとって必要な情報かそうでないかの素早い判断力なのです

素早い情報の選択を無意識にしている私たちが従来から変わらない読書スタイル(ストック型)をしようとすれば、慣れていない分どうしても読むスピードは落ちます。

ではこの流す読み方とは具体的にどんなことをすればいいのか?私が印象に残った方法をいくつかピックアップしました。

速く読める本を選ぶ

本は3種類に分けられます。

① そもそも読まなくていい本

② 速く読む必要がない本

③ 速く読める本

(第2章より) 

 まず私たちが本を選ぶ基準が、速く読める本かどうかということ。どのような本かというとビジネス書・新書といったようなスキルを身につけるための本「ハウツー本」といわれているジャンルのことです。

逆に小説などのストーリーコンテンツは内容が抜けると話が理解できないのでフローリーディングに向いていません。

読書は呼吸と同じで吸ったら吐く

息を「吸う」ことと、本を「読む」ことはとても似ている。

 つまり、本をひたすら読み続けることって、息を吸い続けている苦行と同じようなものなのです。 (第3章より) 

 読んだ内容を全て頭の中に詰め込もうとするのではなくアウトプット(吐く)する。そのためにも読んだ内容で自分が良いと思った内容は紙に書く。そうすることで読書中でも内容を覚えておこうと意識する必要がなくなり、もっと気楽に読めるようになるのです。

手で書くことを勧めている著者ですが、私はこの本を読みながら音声入力でメモを取ってみました。マーカーなど引いても再びそのページを開くことはめったにありません。別の媒体に書き込むことでスッキリした気持ちになり、読書のスピードもどんどん上がっていきました。

「1ライン・サンプリング」

僕は読みながら気になった箇所をどんどん書き写していくようにしています。 (第3章より) 

 気になった箇所は覚えておこうではなく、呼吸をするようにどんどん書いていくのです。手書きのほうが、「本当に大切な箇所」だけを選択するようになるので著者は手書きを勧めています。

生きていく上で読書は絶対に必要ということはない。だからこそ読書というのはやめられないぐらい楽しいんじゃないか!

「なくてもいいもの」だということを前提にした上で、「音楽があると、生きていくことはもっと楽しくなる」という感覚を持つほうが大切だと考えているのです 。(終章より)

本作品の内容はどれも参考になるものばかりだったし、今後私の読書生活は変わっていくだろう。しかし、そのどんな内容よりも私はこの文章に心を動かされた。

そうだ、読書ができなくたって死にはしない。でもだからこそ読書のある生活って楽しいんじゃないかと、ハッとさせられた。今まで当たり前のように本を読んでいたから忘れていた事実。この感覚を今度は、忘れないようにしたい。

ではまた次回! 

 

著者 印南敦史さんの書評はこちら www.lifehacker.jp

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