【書評】新世界 : 新しい価値を生み出す視点がとても新鮮
どうも、つんどくです。
キンコン西野さんの「新世界」を読み終えたのでレビューです。
Amazonのほしいものリストに9月から登録されていたこの作品がついに発売された。
私は西野さんの作品を読むのはこれが初めてだった。
「革命のファンファーレ」などを耳にしたことがあり、西野さんは本を出しているのかぐらいの認識だったが、絵本やその他の著名人とコラボしていたりと活躍の幅を絶賛拡大中の彼の頭の中が気にはなっていた。
そして発売前にこの作品の「はじめに」を読めたのが、大きかった。
文字から流れてくる情景はとても鮮明に私の頭に映し出され、その景色さえも何か読者をワクワクさせてくれるようなものだったのを覚えている。
そんなこんなで発売日当日、書評ブログで大活躍中のkindlepaperwhiteにダウンロードをした。
仕事から帰宅しての読書だったが、興奮が冷めることはなく、2時間ぐらいで一気に読んでしまった。
特に心に残ったハイライト箇所を紹介していくが、読者の役に立てたのならこれほど嬉しい事はない。
- 自分の価値を見限ってはいけない
- 理解できないものに恐怖を感じる必要はない
- 信用が価値に変わる時、読書という趣味は職業にできる
- 自分にとって面白いことを仕事にできる魅力
- 「良かれと思って」は時として他人への凶器になる
- 有限のメリット、無限のデメリット
- さいごに
自分の価値を見限ってはいけない
身の程に合わせて活動してしまったら、いつまでたっても未来が始まらないじゃないか。 (位置No.99 より)
「どうせおれなんて」
自分に言い聞かせつつもそこそこ自分の将来に期待している人も少なくないだろう。根拠のない自信というやつに似ているかもしれない。
しかし、自分で自分を評価するのは意外と難しい。
なぜなら他人と比べることでしか自分の価値(身の程)を見いだせない人もこの世の中にはたくさんいるからだ。
自分が自分の評価をして生活できるのならそれでもかまわないが、自分の評価をするのは他人である。
会社でも自分の評価はこうです!と伝えるが最終的な評価は上司などの判断になる。
会社だけの話では決してないが自分はこのぐらい、と決めて生活していたらそれ以上のものは望めなくなる。
自分で自分の未来を始めたければ、少し背伸びをして生きるぐらいがちょうどいいのではないだろうか?
理解できないものに恐怖を感じる必要はない
理解できないものを批判することは簡単だ。 でもね、 キミに守りたいモノがあるのなら、 今のキ ミが理解できないものを批判しちゃダメだ。 理解できないものがキミの目の前にきたら、その時 は、 理解する努力を選択するんだよ。 (位置No.584 より)
「Facebook」「Instagram」「YouTube」などのサービスは基本無料であるが、会社としてなりたっていることに今のお年寄りは理解できないのだそうだ。
無料サービス=何か胡散臭い話
という印象になっているらしい。サービスを得るにはそれなりの対価が必要という概念から抜け出すには、その仕組みを知り、理解する努力が必要である。
これは無料サービスのみに関わる話ではなく、私たちの生活にも言える。
最近話題になっている「大学・会社辞めてブロガーになる」なども大多数の人にとっては理解できないだろう。
批判を送る前に、理解してみようという姿勢を続けることで、今までになかった新しい視点を持つ事になりあなたの人生に良い影響が出ると私は思うけどね。
信用が価値に変わる時、読書という趣味は職業にできる
信用持ちが〝しるし〟を入れながら本を読めば、その本は定価以上で売ることができる。 となる と、これによって生まれる職業がある。 『読書屋』だ。 これまで趣味でしかなかった「読書」です ら、「信用持ち」の手にかかれば仕事になる。 (位置No.660 より)
Facebook限定というのがあれなのだけど、新しい切り口を見つけてくるなーと感心してしまった。
好きなことを仕事に、というフレーズも聞きなれてきた今日この頃だが、読書を仕事にしている人は本当に少ないと思う。
しかし、自分が読んだ本+付加価値を付けて売る時代が来るなど予想もしていなかった。
ページの折り込み、マーカー、付箋、書込みなどから理解する「この本を読んだ人の頭の中」を買うことができる。
これに近いのが、キンドルで目にする「他の人がハイライトをしている箇所を表示する機能」だと思った。
この人はどういう理由でこの本を買ったのか?どういう意図でここにマーカーを引いたのか?
他人の思考とは案外面白いものである。
「読書屋」か~、本ブログが信用されてきたら自分もやってみようかな、しるし書店、、、、
自分にとって面白いことを仕事にできる魅力
彼ら(優秀な人材)が追い求めるのは、「高い給料を貰っている自分」ではなく、「常に面白いこと をしている自分」だ。 (位置No.1095 より)
お給料も大事。チョー大事!
でもお金が全てかと問われるとそうでもない。
なぜなら人は同じことをしていると飽きてくるから。
自分が本当に好きなものや面白いと思えるものっていつまでやってても飽きないよね?
会社にいることを忘れるくらい何かに没頭して仕事をしたことがありますか?
結果を先に求めると結構つらいから、まずはその過程で面白いと思えることをやってみない?それが結果的にお給料に反映されたら万々歳だね。
「良かれと思って」は時として他人への凶器になる
想像力が欠如している正義は、殺人犯よりタチが悪い。 被災者の言う「千羽鶴は要らない」はワガ ママなんかじゃない。 悲鳴だよ。 (位置No.1574 より)
この作品の中で一番の衝撃だった。
著者が人助けで行った被災地で行った作業がまさかの「全国から送られてくる千羽鶴の処分」だったとは想像もつかなかった。
有難迷惑ということばもあるが、これはそういう次元の話ではない。
しかも困っている人を勇気づけようとしているこの正義感がやっかいで、困っている人は嫌でも感謝の言葉を述べなくてはいけない状況に立たされることもあるのではないだろうか?
相手の立場になって考える。これを忘れた人の行う正義とはいったい何なのだろうか?
有限のメリット、無限のデメリット
何より嬉しかったのは、「人間は、汚い言葉よりも美しい言葉を優先的に選ぶ生き物である」 という ことが分かったこと (位置No.1963 より)
余分なことができてしまうからいらないものまで生まれてしまうのが現代なのか?とこの文章を読んだ時に感じた。
例えば、twitterやfacebookの良いねを押すのにお金がかかるとしたらどうなるだろうか?
私は「本当に良いと思ったモノだけにイイねが押される」と考えている。
友達付き合いの為に興味もない誰かの自撮り写真にイイねを押している人とかは速攻で消えるだろう。
文章読むのも書くのも無制限だから無駄なことを書いたり読んだりするのだ。
一生のうちに読める本の数が決められていたら私はめっちゃ時間をかけて選ぶだろう。
有限のメリットはその選択の優先順位がネガティブなことよりもポジティブに重きを置くということだ。って書いたけどこれ引用の文そのままじゃんねw
さいごに
理想論は語らないと本作品の冒頭で述べていた通り、書かれている内容は西野さんがいままで行ってきた行動と結果から得たものを述べている。
その経験を元に新しいことに挑戦しようとする本人の考え方にとても惹かれるし、自分にもこうなっていくのかなーなんて将来のイメージなどを考えることができるほど、西野さんの頭の中には面白い可能性がいっぱいに詰まっていた。
西野さんとサロンメンバーが協力して作り上げていく新世界はとても魅力溢れる世界な気がする。
ここで、はいオシマイではなくて、この本を読んでどう感じ、考えて日々の行動につなげていくか?
考え込み過ぎて行動できない自分にはとても刺激のある作品だった。
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本作品でも紹介されている西野さんのプロデュースする「サーカス!OWNDAYS」も面白そうなのでよかったらチェックしてみてくださいね!
世界で一番楽しい学校 サーカス!×OWNDAYSダイジェスト映像
西野さんのオンラインサロンはこちら
西野さんとサロンメンバーの今後の活躍に目が離せませんね!
それではまた次回!
【今日のひとこと】読書熱が再稼働してきた、、、