【book_19】失敗図鑑 : 何かしらで成功している人って実は「失敗の天才」なんじゃない?
どうも、つんどくです。
成功に失敗は付きもの、と言われていたりしますね。しかし、あなたが最後に失敗をしたのはいつですか?失敗のイメージを少し変えてくれるかもしれない作品を今回はご紹介です。
私たちは日々、何かしらの成功を欲していると思います。
会社で評価が上がる、成績が上がる、昇給する、など求める結果は違えど、それは成功と言い換えられるのではないでしょうか?
成功するために、日々努力をしますが、それに比例するように頭の片隅に不安として出てくる「失敗」は、私たちにとってできれば起こらないでほしいものですよね。
自分に責任がきたり、相手に迷惑がかかったり、陰で笑われたり、など考えるだけで暗くなってしまいます。
しかし、世界中にその名を知らしめた偉人と言われている人たちも実は成功する前に、すごい失敗の数々を起こしてきたと言われるとなんだか疑ってしまいますよね?
今回の作品はそんな偉人たちの失敗を紹介する本です。
大野正人 著 「失敗図鑑」
- 「成功をおさめる = 人生で成功する」とは限らない
- 大切なのは失敗をした後にどう受け止め、考え、行動できるか
- 失敗例の対象がめちゃ広い
- 実は成功する人ってみんな失敗の天才なんじゃない?
- イラストやふりがなで10歳から読めるので親子で読むのもおすすめ!
「成功をおさめる = 人生で成功する」とは限らない
私は小さい頃から、「何かで成功した人は人生も最高にハッピー!勝ち組なんだ!」なんて根拠もへったくれもない考えを持っていました。
だって成功した=尊敬される=成功、という偏見ももっていたのかもしれません。
しかし、いくら成功をおさめた偉人でも、彼らの人生そのものが成功していったのかと問われると決してそうではなかったのです。
例えば本作品で紹介されているライト兄弟の失敗は「成功にしがみつく」でした。
ライト兄弟と言えば世界で初めて飛行機を作った人たちとして有名ですが、その成功を独占しようと特許申請をします。似たような技術が他のひとから生まれるとすぐに裁判を起こすようになり、2人の時間のほとんどを裁判に使ってしまったらしいです。
裁判に時間を使うので、飛行機の改良が全くできず、他の人たちが開発した飛行機の性能にどんどん抜かれてしまう。兄が45歳の若さで他界した3年後に弟は飛行機業界から身を引きました。そして戦争で飛行機が使われているのを見た弟は、自分の人生を後悔したそうです。
ここからもわかる通り、成功が自分の人生を成功に導くということでは決してないのです。
大切なのは失敗をした後にどう受け止め、考え、行動できるか
この本のポイントは、単に偉人達の失敗を紹介しているのではなく、本人たちがその失敗をどう受け止め、考え、その後の行動に移したのかが述べられている点です。
失敗したら誰だって落ち込みます。しかし、ぶっちゃけ落ち込むってだれでもできますよね?大事なのはその後どうするか?そこで人の人生って良い方にも悪い方にも変わっていくのだと思います。
エジソンだって「失敗王」なんて呼ばれていたんですからねww
失敗例の対象がめちゃ広い
偉人たちの失敗ページがメインなんですが、途中にいくつか入ってくる特集ページも結構いい味だしてます。
私たちが気にしている小さな失敗や、はたまた人の失敗なんてゴミだと思えるぐらいでかい「宇宙の失敗」なんかもあってそこに目を向けるか~って思わずあちゃーと言ってしまうような面白い内容でした。
実は成功する人ってみんな失敗の天才なんじゃない?
成功は失敗の元と言いますが、成功している人たちの失敗って一般の人たちと比べ物にならないくらいの規模や回数ですよね?
逆に良くそこまで失敗できるな!?ぐらい思われると成功に近づけるのかもしれませんね。
そんなことを思っていると、あれ?成功する人たちって実は失敗の天才なんじゃね?って思い始めたんです。
失敗にもめげない、端から見る失敗を失敗とすら思ってない、そんな考え方でめげずに失敗を繰り返してきたからこそ成功というものに届いたのではないでしょうか?
イラストやふりがなで10歳から読めるので親子で読むのもおすすめ!
可愛いイラストがたくさんあり、対象年齢が10歳からということでふりがなもついています。じぶんたちのこどもと一緒に読むのも楽しいかもしれませんし、読書感想文なんかにもちょうど良いのではないでしょうか?
もう1度聞きますが、あなたが最後に失敗をしたのはいつですか?
失敗を恐れて何も行動できない人生って楽しいんですかね?
私が学生の頃から信じている考え方があります。
「不安のない人生なんて死んでるのと同じこと」
文字数も少なく、すぐに読める文量なのでとってもおススメです!
特に失敗を恐れて無意識のうちにぬるま湯につかってる大人なんかには良い起爆剤になるのではないでしょうか?
何もできないんだったらやりたいことやって思いっきり失敗しようぜー!
それではまた次回!
【今日のひとこと】ちなみにサルバドール・ダリと岡本太郎の思想が好き