【随時更新】没頭して朝まで読んでしまった本のまとめ
どうも、つんどくです。
この記事では、私が読書に没頭するあまりそのまま朝を迎えてしまった本のまとめを随時更新して紹介していこうと思います。
世の中には、おススメ本のまとめ記事がたくさんあります。
そんなまとめ記事を読むのが好きな私ですが、最近ふと思ったんです。
次の日のことなど完全に無視して、今この瞬間に没頭できる本というのは、確実に読者に紹介するべき本なのではないだろうか!?
そんな一瞬血迷った思考をした頭で記憶にある数冊をご紹介しようと思います。
題して「没頭して朝まで読んでしまった本のまとめ」です!
ネーミングセンスは壊滅的ですが今日も私は元気です。
ルールとかそんな煩わしいものはございません。読み物であれば対象です。
それでは、いってみましょう!
1.『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』神永学
記念すべき1冊目は、既に決めていた。
神永学さんの心霊探偵八雲である。
左目に赤い瞳を持つ主人公・斉藤八雲は、死者の魂が見える特殊な能力を持っている。コナン顔負けの頭脳とその特殊能力を使い、まわりの人たちと協力しながら多くの怪事件を解決していく物語だ。
帯に書かれていた「脳内映像」は伊達じゃない。
映画を観ているような緊張感が終始伝わってくる。
幽霊も出てきてホラーテイスト満載なのも、時間を気にせず読書に没頭できた大きなポイントだろう。
新米刑事の石井がシリーズを通して成長していく姿なんかは、こどもがいないのにウルっと来てしまう。
続編が出たときにたしかシリーズものになると報告があった気がする。
だからだろうか、1冊目からイケメン主人公の表紙を私は知らない。
私が持っているのは、錆び色に水が少しこぼれているような表紙だった。
私の語彙力では説明できないのがなんとも辛い。
2.『眠れるラプンツェル』山本文緒
初めての恋愛小説だが、何故私の本棚にあったのかがイマイチ思い出せないでいる。
マンション住まいの専業主婦である主人公。ある日、隣の家の息子が学校をサボっているところを目撃する。接点ができた二人は徐々に仲がよくなり、息子は彼女の家に上がるほどになる。お互い心の距離が近くなり、主人公は次第に彼に惹かれ始めるのだが、、、
恋愛に歳は関係ないのだなと感じた本書では、毎日暇を持て余していた主人公のゆっくりとした感情が日に日に変化していくところを細かく表していて、読んでいる自分の感情も徐々にキリキリとしていった。本気でぶつかるからこそ伝わる二人の気持ちは、とても透き通っていて美しかった。
この作品を読んで山本文緒さんを知ったのもまた幸運だった。
3.『火花』又吉直樹
部屋を暗くして、テーブルランプの明かりのみで読んだ本。
まだ売れていない芸人の主人公・徳永が、ある日舞台で先輩芸人の神谷と出会う。徳永は神谷を師と仰ぎ、神谷から彼の自伝を書けと命令される。物語が進む中で多くの悩みや葛藤を経験する徳永の感情に、夢を追いかけている(追いかけていた)人は誰でも心打たれるだろう。主人公の悔しい思いとともに流れる涙に、読んでいる私までもが涙を流していた。
人間の感情を文章にして伝えるということに魅力を感じた作品でした。
Netflixオリジナルドラマで火花があり、読後に観ると追い打ちをかけられるように胸にこみあげてくるものがある。しかし神谷のインパクトはいろいろな意味で強い。
4.『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ
本屋大賞を受賞した作品。読書垢のひとたちもこぞって読了ツイートを上げておすすめしていたので、流行りに乗っかるのはあまり好きではないが思い切って読んでみた。過去傷を引きずる主人公や助けを求める声が誰にも届かないこどもなど、内容はタイトルや表紙からは想像できないような重さがあった。何も調べないで挑戦した分、シリアスな内容に途中で読むことを断念しようとしたが、読み易い文章とテンポ良く進む展開にページをめくる手が止まらない。登場人物たちはお互いを支えあいながら努力し、幸せになるために一歩ずつ進み始めて物語は終了するが、ハッピーエンドかと問われると少し悩んでしまうような終わり方が今の世の中に似てリアルだった。読者の元気があまりないときは、そっと背中を押してくれるような一冊だった。
5.『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午
ミステリー小説好きでこの作品を読んでいない人はいないと思うぐらいに大人気な本。これを勧める人たちは口をそろえて「これは騙される!」と膝をたたくのが気になり、休みの日に思い切って挑戦してみた。葉桜を思わせるようなページ数に私の本棚にも積読にしていた一冊だったので少し躊躇していた。469ページという厚さには、なかなか手が出しずらかったからだ。1ページ目を読み始めてからは時間を忘れ、暗い部屋とデスクランプの明るさのみで読了、朝まで過ごすことができた。桜の花びらがヒラヒラと散っていくように、ページも1枚1枚めくれていく。物語の展開、回想、視点の入れ替わり、など多くの場面を組み込むことで読書中の中だるみを防ぎ、依頼を解決していくというメインテーマに向かって最後までギア全開で進んでいく。伏線も綺麗に回収し、たしかに終盤では「マジか!?」と私も叫んでしまった。なかなかにない体験をさせてもらった思い出に残る一冊となった。
いかがだっただろうか?
気になる本があれば是非読んでみてほしい。
これを機に読書を始めてみたり、新しい一冊との出会いがあれば私としてもこれほど嬉しいことはない。
徹夜して読んだ本は随時更新予定なので、思い出した頃に再度来ていただけると更新してるかもしれません。
しかし徹夜はほどほどに!
それではまた次回!