【book_27】和菓子のアン : 和菓子の魅力を教えてくれる美味しい1冊
どうも、つんどくです。
twitterの読了ツイートでよく見かけるこの1冊、甘党の私が試食してみないわけがない。
作品紹介
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。
洋菓子と和菓子のどちらか選べと言われたら迷わず和菓子を選ぶぐらいに、私は和菓子派だ。特にどら焼きとたい焼き、おはぎが好きだ。
それでも今まで和菓子をテーマにした小説など読んだこともなかったし、食は食べてなんぼでしょという偏見があったのでフードエッセイなんかも手にしたことがなかった。
しかし読了ツイートを何度も見るうちに、何か新しい出会いがあるかも知れないと思いブックオフのウルトラセールで見かけたとき、3時のおやつを買うようにカゴに入れたのだ。
和菓子の魅力
この作品一番の魅力はなんといっても「和菓子」である。
登場人物が説明するその和菓子ひとつひとつには意味が込められていて、当たり前だがそれは知らないことばかり。
季節に関する意味、相手のことを思いやる意味だったりと、和菓子が作られることには必ず何かの想いがありそれがとても読んでいておもしろい。
和菓子の名前が出てきたら検索してみるのも良いだろう。
春夏秋冬がある日本だからこそ生まれた文化なのだろうなと、和菓子の奥深さを少し知ることができた。あとめっちゃその和菓子を買いに行きたくなる。
読書リズム
#和菓子のアン #読了
— つんどくです📚🐖 (@tsundokupig) 2019年1月19日
和菓子の魅力を存分に教えてくれる小説でした。
400ページという長さを感じさせず、お饅頭のようにあと1個、もう1個と手がのびていき、気づけば全てたいらげてしまった感覚でした。
とても美味しい1冊、ごちそうさまでした。#読書好きな人と繋がりたい
ページ数はあとがきなどを入れると405ページと意外にも文量が多い。
しかしその文量の多さに全く気後れすることもなくするすると読み進めることができた。
それは文章のリズムがとても心地良いものだったからだ。
シンプルな物語展開と長すぎないほっこりする会話。個性あふれる登場人物たち。日常系にスパイスを入れるかのようにミステリーを混ぜてくるのでページを何回めくっても飽きない。
一見まぜすぎな雰囲気を醸し出してるが、口のなかに入れるとちゃんとひとつのしっかりした味になりとても美味しかった。
おわりに
ハッキリ言ってホッコリ系の小説が好きになったし、和菓子の魅力を知ることができてお腹がいっぱいだ。
休日のゆっくりできるときに読むととてもエネルギーが充電される感覚になるし、なんならそのまま和菓子を買いに行ける。
続編も出ているので積読本を何冊か読んだら手にしてみようと思う。
とても美味しい1冊、ごちそうさまでした。
- 和菓子が食べたくなる
- 和菓子に関する謎解きも楽しい
- 流れるようなリズムで心地良く読める
【今日のひとこと】1月も気づけばもう後半です。インフルエンザが流行っているみたいなので皆さん、体調管理の方をしっかりしていきましょうね。