【book_29】転んでもただでは起きるな! - 情熱のある人間は世界の食文化を変えた
どうも、つんどくです。
ふとした時に食べたくなるカップヌードルの魅力とは何なんでしょうかね?今回はそんなカップヌードルの生みの親、安藤百福さんの1冊をご紹介!
カップヌードルうめ~ww
週末の昼、窓から入る日の光で湯気が一層魅力的に見えるカップヌードルの味はまた格別だった。
定期的に訪れる「カップヌードルが食べたい欲」はなんなのだろうか?
別にラーメン屋さんのラーメンが食べたいわけではなく、ドンピシャでカップヌードルが食べたくなる衝動。
これこそまさに、" I wanna have ramen" ではなく " I wanna have the ramen " である。
久しぶりの英語に少々不安を隠しきれないでいるが、間違えていてもそっとしておいてほしい。
NHK朝の連続テレビ小説「まんぷく」がとてもおもしろい。
しかし、私はまだそのとき立花萬平さんのモデルが安藤百福さんで、チキンラーメンとカップヌードルの生みの親だなんてことはまったく知らなかったし、なんならチキンラーメンとカップヌードルを作った人が同じだということも知らなかった。
へー塩つくってんだー、次はダネイホンか~、え!?ラーメンするの!?
次々と情熱の方向を変えていく萬平さんのことを面白い人だな~wwと思いながら、私はアホな顔をしてカップヌードルの麺をすすっていた。
安藤百福さんという人物を知ったのはその後に出かけた書店をぶらぶら歩いている時にたまたま目にしたこの1冊からだった。
私はそこから数分間、動けなかったのを今でも覚えている。
本書の構成
本書はハレー彗星の接近とともに生まれ、九六歳で宇宙へ旅立った安藤百福・全人生の記録である。
成功と失敗をくりかえし、無一文になっても、「失ったのは財産だけではないか。その分だけ経験が血や肉となって身についた」と再起をかけて立ち上がった。
「人生に遅すぎるということはない。六〇歳、七〇歳からでも新たな挑戦はある」
百福の残したこの言葉は、先の見えない世の中と人生に不安を抱える多くの人々へ向けた渾身のメッセージである。 (背表紙より)
情熱があるから考え抜くことができる
戦争や飢餓、彼自身の様々な経験などから情熱を「食」に注ぐ安藤氏。
たしかに私たちは何かイライラしたり、悲しいことが起こったときでも何かおいしいものをたらふく食べると幸せな気持ちになることがある。
私たちはなんのためにお金を稼ぐのか?生活するため。
生活とは何か?衣食住。
しかし、着るものや住む場所があっても食べるものがなければ人は生きていけないのだ。そんな根本的なことをあらためて意識してみると安藤氏が掲げた情熱の偉大さが感じられる。
96歳まで、仕事に対する情熱を絶やさなかったその人の生き方こそ、人が情熱をもってなにかに取り組む大切さや面白さを教えてくれる。
あなたには情熱があるか?その情熱はどこに向けられているのか?
爆発的に売れ始めたのは、とある事件がキッカケだった
いくら画期的なアイデアが浮かび、それを形にしたところでお客の目にとまらなければ存在していないことと同じになってしまう。
そして斬新なアイデアには批判が付きものだ。立って食べるなど行儀が悪い、健康に悪い、高すぎるなど、文句をつけるものならいくらでもつけられてしまう。
その文句が例え根拠がなかったとしても世の中の態度はどこか冷たくなってしまうものである。
いろいろな場所に行ってカップヌードルを食べてもらったとしても売り上げは今一つだった。
しかし、テレビの普及も一役買い、とある事件をきっかけにカップヌードルは日本中で爆発的なヒットとなった。ここが私のなかで一番鳥肌だったポイントなので、気になる読者は調べるなり本書を読むなりで知ってほしい。
アイデアとキッカケが合えば、それはたちまち世界に爆発する。
人の助けになるものは必然と国境をも超えるのかと驚いた。
本書をおススメするならこんな人!
今回、久しぶりに自伝を読んだ。
ノンフィクションということもあり、事実がトントンと書かれているだけという印象を受けたが、それでも130ページあまりに綴っている安藤氏の人生は壮大である。
- 朝ドラの「まんぷく」が好きな人
- 安藤百福(立花萬平)さんの人生を知りたい人
- チキンラーメン・カップヌードルがどう生まれたのか知りたい人
- 情熱を持つとはどういうことかを感じたい人
情熱を持って人生を生きる人はいつの時代も輝いていると感じることができた1冊だった。
第2部・3部では百福語録や年頭所感なども書いてありこちらも面白いので気になった人は是非読んでみてほしい。
それではまた次回!
【今日のひとこと】ちなみに私はカップヌードルチリトマト味がお気に入りだ!